「給食予備食について」というお知らせです。
この学校では、昨年度までは「昼食を忘れた場合」には予備食を提供していましたが、今年度からは
- 昼食を忘れた家庭には連絡をして昼食を持ってきてもらう
- 家庭に連絡がつかなかった場合、主食のみを提供する
と言う対応に変わったそうです。
このお知らせにはいくつかの問題があります。
まず、相模原市が本来取っている対応は「昼食を持参していない生徒には予備食を提供する」ことになっているのに、家庭と連絡が取れない場合には主食のみを提供すると言う点。
相模原市は2018年3月の市議会で小野弘議員の質問にこう答えています。
昼食状況の調査をしたところ、家庭の事情で毎日昼食を食べていない生徒が数人いるということが判明した。学校ではおかわり用の御飯をその生徒たちに提供して対応していたわけだが、調査後は教育委員会が臨時的、緊急的な措置として、各学校に配布している予備食を公費で負担し、この生徒たちに提供している。
この後、相模原市は給食の無償提供の制度を整備し、昼食欠食の生徒を出さないよう努めてきました。(とはいえ、昼食欠食の生徒は後を絶たないのが現実であることは以前ブログで書いたことがあります)
この学校ではお知らせにより主食の提供を「希望するか否か」を確認しています。昼食を持参していない生徒がいた場合、この学校ではこれまでは昼食を届けられないか連絡をした後に届けられない場合には予備食を提供していましたが、今年度からは、
①保護者に連絡
→連絡が取れなかった場合②へ
②主食の提供を希望しているかどうかの確認
【希望していた場合】おかずと牛乳を除いた主食のみを生徒に提供
【希望していなかった場合】昼食欠食?
お昼に何も食べるものがないのがわかっているのにそのままにするなんて、それはあまりにもひどいだろうと学校へ問い合わせてみたところ、「何も出さない」ということはしないという回答をいただきました。では、何のための確認なのでしょう?
登校してすぐに昼食忘れに気づいていればいいのですが、お昼の時間になってそのことに気づくこともあるでしょう。その時に家庭に連絡してお弁当を届けてもらう?希望の有無を確認するためにファイルか何かを見る?これまで何度か書いてきましたが、相模原市の多くの中学校の昼食時間は15~20分です。あれこれしている間にお昼の時間は終わってしまいます。しかも、この学校は「全員そろってから『いただきます』で食べ始め」るそうです(写真参照)。ご家族が届けてくれるお弁当をみんなで待つのでしょうか?
この点も、学校に確認したところ、お弁当が届くのを待つことはせず、遅れて届くようなら別室で食べるなどの対応をするそうです。そうまでして予備食の提供をしたくないのでしょうか?
次に問題と考えられるのは、「希望の有無」を問うていること。
「希望しない」を選択する家庭とはどのような家庭でしょうか。
あまり考えたくないことですが、わざと子どもに昼食を持たせず、さらに主食の提供を「希望しない」を選択する、つまりネグレクトの可能性もあります。もしかすると、そのような家庭を調べるための手紙?とも思ってしまいます。
最後に、「おかず」の問題。
予備食は主食だけではなく、おかずも用意されているはずです。それなのにおかずは提供しない理由がさっぱりわかりません。主食(白米)だけ出されても、ちょっと食べにくいですよね。ふりかけなども原則持参禁止です(許可している学校もありますが、市としては認めていないとのこと)。当然栄養バランスも良くないので、中学生の昼食として適しているとは言えません。
各学校に用意されている予備食は、昨年度までは5食だったものが今年度は3食に削減されたとのこと。それにより、今回のような対応に変えたと言うことです。それにしても、「家庭に連絡して届けてもらう」と言う対応は理解できますが、主食のみの提供になることはやはり理由がわかりません。
そして、いくつかの学校の保護者に確認したのですが、どの学校でもこのようなお知らせは出されていませんので、これまでと同じ対応(保護者への連絡無く予備食が提供される)が継続されるものと考えられます。
学校によって対応が違うのでしょうか?
お弁当を忘れた場合、おかずも食べられる学校と主食しか食べられない学校があると言うことでしょうか。
もしそうだとしたら、同じ市内でこのような格差が生じてしまうことも大きな問題です。
皆さんの学校ではいかがですか?お弁当を忘れた時の対応について、何か情報がありましたら、ぜひお寄せください。
しかし、、、全員喫食の給食だったら起きていない問題なんですよ。
なんでこんなことをブログに書かなければならないのか、深いため息が出ます。
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