相模原市による食材配布(2021年度4〜7月)

4月〜7月の子育て世帯(児童扶養手当受給世帯、ひとり親家庭等医療費助成世帯、就学奨励金交付決定世帯)を対象とした食材配布の詳細が発表されました。

3月まで実施されていたものとは、定員に違いがありますので、ご確認の上、お申し込みください。


【定員】
毎月各50世帯
  • 自宅での受け取り25世帯
  • 会場での受け取り25世帯

※4~7月の利用は、1世帯1回まで(4月に利用した場合は、5~7月は利用できません。)


3月の市議会での答弁でこの食材配布を利用した世帯数が明らかになりました。
食材配布の利用世帯数はのべ245世帯。実世帯数は110世帯。答弁時に実施済みの5回全てに参加した世帯が9世帯。複数回利用した世帯も多くあったようです。
さて、皆さんは、全ての食材配布を利用した世帯が9世帯ある事をどう感じますか?
私たちは、毎月の支援を必要としている家庭がそんなに存在するんだ、と感じました。
だとしたら、次に必要なのは食材配布による支援ではなく、自立支援など別の形での支援ではないのか、相模原市はそのような支援にまで繋いだから「期間中1回」という制限を設けたのだろうか…。
と思っていたのですが、この件に関して質問をしていた布施初子議員とTwitterでやりとりをしてわかったのは、回数制限は「平等性の観点から」とのこと。
毎月の食材支援を必要としている人がいる時点で、「平等」とは言えない環境であることがわかります。
しかし、3月までの食材配布の状況を見ると、申し込み数が多いようで、申し込み開始から4時間ほどで定員に達してしまった事実もあります。
「支援が必要なのに既に定員に達してしまっていて支援を受けることができなかった人」がどれほどいるのかを把握するためには回数制限は有効なのかもしれません。しかし、その制限により犠牲になるのは誰でしょうか?


これまでとの違いは、会場配布だけではなく、「自宅での受け取りもできるようになった」という点もあります。
会場までの移動手段がない方にとっては、とてもありがたい方法だと思います。
しかし、受け取るために電話でのやりとりが必要であったり(メールではダメ?)、自宅受け取りと会場受け取りの定員が既に割り振られていたり(最初から割り振らずに申込者の希望に柔軟に対応できない?)等、まだまだ改善の余地はあるように感じました。

改善されたと感じたのは「コールセンターでの受付も開始する」という点。
前回までは、インターネットでの受付のみでした。ネット環境がない方などはハナから支援の対象から外されていたのです。
電話受付も可能となったことはとてもいいことだとは思うのですが…受付開始がこれまでは土曜日の午後だったのが、平日の朝8時になっています。
えーと、子育て世帯対象の支援ですよね?
小中学生の保護者が平日午前8時前後に何をしているかご存知ですか…?
私は小学生の子どもの登校見送りをしていたり、中学生の子どものお弁当を作ったりしている時間です。これまでの実施で申し込み開始すぐに定員に達する時間帯もあることがわかっています。ましてや今回は自宅受け取りと半数ずつ割り振られていますから、希望する枠が限定されている場合、かなり早く申し込む必要があるのではないかと予測されます。「先着順」により「平等性の観点」が薄められている気がします。


と、不満や要望を言ったらキリがありません。前回までのことから何点もの改善をしてくれたことも事実。
この改善の元になったのは、「市民の声」でもあります。(私も配布会場を明らかにしないで欲しい、等の要望を出したところ、その点はすぐに改善されました)
疑問や不満、提案などは遠慮なく市へ伝えていきましょう。

そして、このような食支援を必要としている世帯の中には「中学生の子どものお弁当」を作るために利用している世帯もあるかもしれません。食材配布の対象世帯は就学援助により給食費が無償となる世帯でもありますが、就学援助世帯の中学校給食利用率は100%ではありません。
中学校が全員喫食の温かい子どもたちに望まれる給食であれば救われる世帯も少なくないと思います。
食材配布事業が必要と考えるのであれば、中学校給食についても、より真剣に取り組んでいただきたいと思います。

0コメント

  • 1000 / 1000