ブログでの新企画を始めることにしました。
内容は…議会での議員の皆さんの給食(特に中学校給食)に関する過去の質問や発言(と、それに対する市の答弁)をまとめていくもの。名付けて…
【議 廻 奇 譚】
全ての議員さんのまとめを作りたいのですが、相模原市議会議員は40人以上もいますので、それはかなり大変な作業。なので、ひとまず、私たちの住む中央区選出の議員さんに絞って“五十音順”で取り上げようと思っています。
目標は、1週間に1回の更新。がんばるぞ!!
さて、記念すべき第一回は…
私たちも大変お世話になっている五十嵐千代議員です。
写真 Facebookより
2011年初当選 3期目
会派:颯爽の会
五十嵐議員は、私たちからの相談や要求にも、いつも事細かに答え、議会や市へ伝えてくださっている議員さんなだけに、議会での給食に関する発言も多いです。
選挙時の公約には「中学校に温かい全員給食」とあります。
質問と答弁の全てを載せたいのですが、かなりの長文ブログになってしまいますので、いくつか抜粋します。
※文章は会議録の文章を元に簡潔に書き直しています。(例:考えております→考えている)
(この時はまだ、市長が本村市長に変わる前。教育長も前教育長の発言です。)
五十嵐千代議員『中学校給食に対する生徒の実感をアンケート調査すべき。』
教育長「汁物や新しい容器を導入して1年が経過したことを踏まえ、給食を食べた感想や改善への要望などの調査を実施し、喫食率の向上に生かしたい。」
五十嵐議員
『子供たちの食生活の実態を捉えるための調査を行い、本市の給食のあり方を考えることが必要であると思うが見解は。』
教育長
「平成28年度に実施した市民生活習慣実態調査における中学生の食生活や栄養バランスなどに関する調査結果を参考にしながら、さらなる中学校給食の充実や食育の推進に取り組んでまいりたい。」
五十嵐議員
『給食を食べた感想や改善への要望などの調査の方法、時期、対象や規模などの具体的な内容は?』
教育環境部長
「生徒への調査につきましては、学校の規模や地域性、喫食の状況などを勘案し、対象校を選定して、平成30年度に実施したいと考えている。」
五十嵐議員
『現在のデリバリー方式の継続を前提とした調査なのか、生徒にとって望ましい給食のあり方をトータルに検討するための調査なのか、また、このアンケートの結果の公表について伺う。』
教育環境部長
「調査結果については、さらなる中学校給食の充実に生かすとともに、将来の本市にふさわしい給食のあり方を研究していく中で活用してまいりたいと考えている。アンケート結果は、ホームページにおいて公表していく予定。 」
"中学校デリバリー給食に係るアンケート調査の結果概要"
五十嵐議員
『現在の業者との契約期間を見据え、給食のあり方検討委員会について、いつごろ、どのような委員構成で設置することが必要と考えられているのか。食や食育に関する専門家も構成員となることが求められると考えるが見解は?』
教育環境部長
「平成27年に、検討委員会においてアンケート調査結果も踏まえた答申をいただきまして、実施方針を改定し、汁物の提供や給食容器の変更などの改善に取り組んでいるところ。実施方針は、将来的な実施方式を検討するに当たって、仮称学校給食あり方検討委員会を設置していくこととしている。今後、デリバリー給食の改善や喫食率の状況を見きわめながら、学識経験者や学校関係者、PTAなどを構成員とする検討委員会の設置について考えていく。」
五十嵐議員
『本市の選択制のデリバリー方式では、1カ月のトータルで栄養価を計算している給食を、例えば、お肉の日だけ注文するというケースや、給食を食べている生徒がクラスの半分にも満たないという状況がある。このことから、学校給食が本来持つはずの健康の保持増進と食育の推進という重要な役割を十分に果たしているとは言いがたいのではないか。』
教育環境部長
「デリバリー給食については、生徒や保護者へのアンケートを実施し、汁物の導入や保温力の高い搬送用のコンテナを使用するなど、1人でも多くの生徒に給食を食べてもらえるよう、改善に取り組んでいるところ。また、試食会も開催し、以前よりおいしくなった、子供に給食を勧めたいなどの声もいただいている。弁当を持参している生徒や家庭に対しましても、給食だよりなどを通じて、望ましい食事についての理解につながる情報を発信し、食育の推進を図っているところ。」
五十嵐議員
『残食による給食費の損失額は幾らぐらいになるのか、算出しているようであれば、実態を伺う。していないようであれば、実態を把握するためにも算出する必要があると思うが、見解を伺う。』
教育環境部長
「残食による給食費の損失額についてでございます。損失額につきましては算出しておりませんが、残食率では約18%となっております。残食率につきましては、センター方式の中学校でも同様の数字となっており、これは、中学生になると、嗜好性が強くなることが影響していると思われます。なお、損失額の算出につきましては、その必要性も含め、今後、検討してまいりたいと考えております。」
2018年時点での相模原市の中学校給食に対する考え方の酷さ(おぞましさと言ってもいいかもしれません)がよくわかる答弁を引き出してくれていると思います。
この頃は、あくまでも「デリバリー給食の改善」のことしか考えられていませんでした。それは、平成30年度に実施されたアンケートの内容からもわかります。
そして最終的に、
「給食を食べていない家庭にも給食だよりで食育ができている。残食率の高さは中学生の嗜好性のせい」
と発言。相模原市が給食に関してあまりにも無知であることを知らせてくれる質問でした。
ところで、残食による損失額、今は調べているのでしょうか?
五十嵐議員の質問まとめは、3回に分けてアップします。
今回は代表質問のやり取りでしたが、“その2”は、よりエキサイティングな一般質問でのやり取りになっています。
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