議廻奇譚② 今宮祐貴議員


議廻奇譚、2人目は今宮ゆうき議員です。
写真 Twitterより

2019年当選 1期目
会派:日本共産党相模原市議団

3期12年に渡り中学校給食の実現に取り組んでいた竹腰さなえ議員からのたすきをつなぐ今宮議員。選挙活動中のチラシにはしっかり「あたたかくておいしい、全員喫食の中学校給食」と書いてあります。

大野北公民館まつりでの私達の会の展示にも来てくれました。

そんな今宮議員がこれまでの議会で給食について質問をしたのは3回、市民文教委員会の中でした。

1回目、令和1年9月13日 決算特別委員会市民文教分科会
 中学校完全給食推進事業について、まず事業費の内容について確認しています。
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◆今宮祐貴委員
 決算主要施策成果説明書の180ページ、中学校完全給食推進事業について伺う。初めに、給食予約システムの運用等で4,869万7,000円の事業費を要しているが、この主な内訳と概要について伺う。

◎原田学校保健課長 主には事務作業等委託料4,696万4,000円で、内容としては、給食予約システムの維持及び保守管理業務委託が1,898万6,000円、運用業務委託が2,782万2,000円である。デリバリー給食では現在、生徒、教職員から約1万5,000件の御登録をいただいており、受付業務やID、パスワードの発行、コンビニ納付の払い込み情報の管理、さらには、学校や調理事業者への予約情報の提供など、一括した業務を委託しており、その運用業務システムに要する経費となっている。また、給食予約システム維持保守管理では、サーバの使用料のほか、ウイルスチェック、バックアップ、保守履歴の確認などの業務となっている。
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喫食率が40%前後の給食のシステム維持管理のために、約4500万円〜5000万円のお金が毎年使われています。デリバリー給食が始まって10年たちましたが、早めに見直していたらセンター建設費等に回せたのでは?などと思わずにはいられません。
※ちなみに、中学校給食事業全体では、2017年度は約4億円となっています。

 事業費のこと以外にも、アンケート結果からシステムが使いにくいという利用者の意見や、残食の量、デリバリー給食でのアレルギー対応についても質問をして確認のうえ、「最後、要望になるが、アレルギー対応などもできて、そして、温かくておいしい給食、それを考えると、全員喫食による完全給食としては、自校方式やセンター方式などの導入を検討していくべきだと考える。」と要望しています。


2回目は、 令和2年3月4日予算特別委員会市民文教分科会
 中学校完全給食推進事業について、現在の中学校完全給食の喫食率を確認。喫食率の地域差やその背景があるようだという答弁に対し、「経済的な事情を学校に持ち込ませないよう喫食率を上げ、全ての子供が安心して、安全でおいしい給食に引き続き取り組んでいただけたらと思う。」と要望しています。
3回目は、令和2年4月24日市民文教委員会
 ここでは給食の方式という話ではなく、コロナ禍で休校になったために起きた給食の食材が廃棄や、調理員など、給食に従事する人への休業の支援、仕入れ業者や事業継続への支援について確認、要望をしています。

これまでの活動から今宮議員は「市民の味方」「労働者の味方」だなあ、という印象を受けていましたが、そんな今宮議員の姿勢を改めて感じられるやりとりでした。

 今宮議員のこれまでの質問から、
  • 残食が多い
  • アレルギー対応ができない
  • 注文や事前の入金が必要
  • 全員給食でないのにシステム運用に費用がかかる
等、中学校給食での問題は、選択制デリバリー方式であるから起きているものではないかということが見えてきます。
これ以上デリバリー給食の改善に時間とお金をかけるよりも小学校と同じような給食を選択する、それだけで解決するんじゃないかと、とてもシンプルなことに思えますが、過去の議事録を見てみると何年も同じような話をしているのが現実です。なぜでしょう?

市議会に注目してみると、そんなことも見えてきます。 

 今宮議員には、相模原市の中学校給食がいつまでも「本市にふさわしいあり方探し」に時間をかけてあとまわしにならないよう、これからも働きかけを期待したいです。




※ なお、議会で見ていた「決算主要施策成果説明書」はこちらで見れます。
大量のページ数でどこに何があるのやら、やっと該当箇所を見つけても私たちにはよく分かりません。こうして議会で取り上げてくれることでやっと少し分かってきますが、それでも難しいです。

教育委員会の分はこちらが見やすいようです。(わかるかどうかは別として)

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