2月13日、東北地方で大きな地震が発生しました。 報道によると、この地震で亡くなられた方はいないようですが、土砂崩れなどの被害はありました。
そして、私たちとしても気になるのが給食施設の被害状況。
宮城県や福島県で複数の給食センターが被害に遭い、給食の提供が停止となっています。 (田村市ホームページによると、2021/3/27現在、4月まで給食停止となっています。)
被害に遭われた方に心からお見舞い申し上げます。
大きな地震がありましたので、今月の #相模原給食アクション のテーマは「防災」にしようと思います。
防災をテーマにしたアクションは2019年10月に全国各地で台風被害が見られた時にも扱いました。
『給食センター×防災』の視点で、福生市の防災食育センターのことや、相模原市内で行われている給食室や給食センターを利用した炊き出し訓練の記事を取り上げました。
相模原市以外でも、給食設備を利用した炊き出し訓練は実施されています。
↑埼玉県本庄市では、多くの小中高生も炊き出し訓練に参加しています。
↑鳴門市では、防災を炊き出しをイメージした給食の提供があります。
さて、では相模原市は近年の炊き出し訓練状況はどうでしょう?
2015年に上溝学校給食センターでの炊き出し訓練が行われていたことが、日本共産党さがみはら市議団の議会報告に記されています。
小学校の給食室を利用した初の訓練が2016年。
その翌年2017年に、城山学校給食センターを利用した訓練が行われています。
しかし、その後2018年以降の訓練が行われているのかどうかが分からなかったので、給食室を利用した炊き出し訓練を議会に提案した田所議員に問い合わせてみました。
すぐにご対応くださり、担当課からの回答を教えていただきました。その内容は…
- 給食室を使った炊き出し訓練は2016年と2017年に実施。
- その成果を防災活動事例集にまとめて周知している。
- その他、炊き出し訓練は、各地域の訓練の際にかまどを使ったものは実施している。
というものでした。
ということは…。
炊き出し機能を備えた上溝学校給食センターでの炊き出し訓練は2015年に一度実施したのみ?
上溝学校給食センターには炊き出し機能も備えられています。
いくら、機能のいい設備があっても、使い方が分からず、扱える人がいなければ実際の災害時に何の役にも立ちません。(使い方のわからない防災グッズを持っている方、けっこういらっしゃるのではないでしょうか?)
また、清新小学校なども、2017年に一度訓練は実施してはいるものの…その時の調理員さんは今もその給食室で働いているのでしょうか?設備に変更はないのでしょうか?
上で紹介した本庄市では毎年炊き出し訓練を実施しているそうです。
岐阜市のように、平時から非常時の食事に接しておくことで、子どもたちの心の備えに繋がります。
事例集で周知していると言うことは、他地域でもその事例を取り入れた訓練をすることを推奨しているということです。
皆さんのお住まいの地域の防災訓練に「給食室を利用した炊き出し訓練」を提案してみてはいかがですか?
(もし、「うちの自治会で給食室を利用した防災訓練やったよ!」というご経験があれば、ぜひお話を聞かせてください。)
また別の視点として。
相模原市の給食室を利用した炊き出し訓練では、給食センターから車で15kmほど離れている各避難所(3ヶ所)へ配送しました。
清新小学校での炊き出し訓練では、炊きあがったご飯をリヤカーで600m離れている清新中学校へ運びました。
さて、災害時、本当に役立てることが出来るのは、センター方式と自校方式、どちらだと思いますか?
もし、中学校にも給食室があれば、小学校の給食室が被害を受けたとしても中学校の給食室で、例えば主食だけは用意することが可能になるかもしれません。
今回、宮城県や福島県は給食センターの被害が多く、給食停止になってしまった学校の数がかなり多くなってしまったと思われます。食数の少ない自校方式や親子方式であれば、影響は最小限に抑えられたはずです。つまり、給食調理場の規模が大きければ大きいほど、影響を受ける児童生徒が増えるということです。
やはり、地域の防災拠点は多くの市民の身近な場所にあることが必要ではないかと思います。一定の地域内に、給食室が使用可能な学校が残れば、地域での炊き出しが可能になるかもしれません。
そんな視点からも、中学校給食の早期実現が必要であると市に訴えることができると思います。
ぜひ、皆さんからの様々な声を相模原市に届けてください。
そして、アクションしたら #相模原給食アクション のタグを付けた投稿をお忘れなく!
0コメント