インフルエンザとコロナがダブル流行していますね。
学級閉鎖や学年閉鎖になった、という話も毎日のように耳にします。
学級閉鎖とまではいかないけど、お休みの子が最近多くて…という話をある小学校の保護者さんが聞かせてくれました。
欠席の子が多くて給食がたくさん余っちゃうから、息子が頑張ってたくさん食べてるんだよね。給食担当みたいになっちゃってるの(笑)
お腹痛くなっちゃったら元も子もないから、無理はしない程度にしてよ、って言ってるんだけどさ。
かわいいエピソードです。
でも、なぜそんなに「残してはいけない」と思っているのかな?担任の先生の指導?と思い詳しく聞いてみると
SDGsのことを勉強してから『残したらいけない』って言うようになったかも。
とのこと。
なるほど。確かに、SDGsを学ぶ中で「ゴミを減らそう」「残さず食べよう」ということも考えるようになりそうです。その時に目の前に残食の多い食缶があったら…食べますね。
息子が頑張って食缶空っぽにしてるから「○年☆組はたくさん食べるから少し多くしよう」って言われてさらに増えちゃったんだって。
いやいやいやいや、そうじゃないですよー、って感じだよね(笑)
給食食べすぎたから夕飯あんまりいらない、って言ったりもするし。
おっと、これは困りますね。
これは給食センター方式の小学校での話です。
センターがクラスごとの残食もしっかり調べている事がわかったのはよかった事なのですが、どういう理由で残食が少ないのかまではわからないんだな、ということも同時にわかってしまいました。
もしこれが自校方式だったら、栄養士さんが担任の先生に状況を確認したり、給食の時間に当該クラスを見に来たりした上で、そのクラスの分を増やすかどうかを判断できたかもしれません。
また、自校方式なら配送時間が必要ないので、調理終了時間もセンター方式よりも遅くできます。欠席人数を確認した上で、調理を工夫して食べ過ぎることなく残食を減らす方法もとれるかもしれません。(できることは限られているとは思いますが)
そして、保護者さんと話したのは「本当のSDGs」について。1人の子がたくさん食べるのって、よく考えたらSDGs、つまり「持続可能な開発目標」でもなんでもないですよね。
では、どうなったらSDGsと言えるのか。
例えば…
- 欠席者の人数を即座に給食センターに伝え、調理食数を調整できるようにする(欠席連絡が給食センターにも同時に伝わるようにする)
- 給食センターや学校内で地域の方も給食が食べられる仕組みを作って余剰分を食べられるようにする
- 市内の感染症発生数からむこう1週間ほどの地域ごとの欠席者数予想ができるシステムの開発
ただのカーチャン2人のおしゃべりではこの程度のことしか思いつきませんでしたが、まずは「残り過ぎるほど用意しない」ことが大切なのではないかと思います。
残った給食を福祉施設に寄付する、という取り組みを行っている企業もあります。しかしこれもやはりそもそも「作り過ぎ」が生じていることが課題ではないかと思うのです。
相模原市にはSDGs給食を実施している小学校が13校あります。
今年度は富士見小学校の4年生が市長と一緒にSDGs給食を食べ、学んだことの発表をしたそうです。
せっかくエコフィードでフードロスを削減したとしても、それで育った給食が欠席者が多いために結局廃棄されるなんてことはしたくないですよね。
子どもたちが適量を美味しく食べられるような開発が進むことを願います。
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