現在小学校6年生のお子さんがいらっしゃり、給食利用登録を学校に提出したご家庭にはそろそろ【予約手続きの案内の通知、中学校給食予約マニュアル、4月献立表、払込用紙、認証情報通知書】からなる「新入生セット」が小学校を通して配布されていると思います。
その内容を見て驚いたという話です。
《利用登録》 認証情報通知書と払込用紙を受取ります。
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《給⾷費の支払い》 払込用紙またはクレジットカードで給⾷費を支払います。
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《給⾷予約》 インターネット・マークシートまたは在校時一括予約で給⾷を予約します。
とあります。
これを見ると、給食を注文するためにはまずは事前入金が必要であることがわかると思います。
では、事前入金をするために払込用紙を見るとまず目に飛び込むのは約半年分の給食費「29805」と書かれた払込用紙。ちょっと高額で驚いてしまいます。1ヶ月分(18日分)も6045円。
小学校の給食費は4600円なので、それと比較して「高い…」と感じる方もいるかもしれません。
相模原市の小中学校の給食費は就学援助の対象になっています。
現金集金を行なっている小学校とセンター給食実施校では一度給食費を支払い、就学援助奨励金支給日に交付という形で返金されますが、デリバリー給食実施校では、給食費の事前支払いなしで給食を注文できる「現物支給」を行なっています。
つまり、約3万円や6千円以上の事前支払いをしなくても、給食を注文することはができます。
しかし、「新入生セット」で配られた書類の中にはそのことがわかる記載がありません。
この通知の内容を知った時、私は
「6千円を払うことができないから給食は注文できない」と思ってしまい、菓子パンだけなどの簡素な昼食を持たせる、または昼食欠食を選ばざるを得ない生徒が出てしまうのでは?
と即座に感じました。
就学援助受給世帯のお子さんの場合、認証情報通知書に書かれたIDとパスワードを入力してログインすれば、入金をしなくても給食を注文することができます。
本来なら、市が「新入生セット」の中にその旨がわかる記載をするべきだと感じましたので、私たちも市に対して早急な改善と通知を求めます。
しかし、すでに配布されているものにこれから記載することは不可能ですし、市がこれからなんらかの通知を出したとしても、今回の通知を見て給食利用を諦めてしまった方の全てに、このことが伝わるかは分かりません。
相模原市の中学校には今も昼食欠食で苦しんでいる子どもがいます。これ以上苦しむ子どもを生まないために私たちができることとして、この記事を書きました。
今回書いたことの当事者は「就学援助」や「生活保護」を受給している世帯です。
「それなら自分には関係ない」と思うかもしれません。しかし、このご時世、誰もがその当事者にいつでもなりうる可能性があります。あなたには関係なくても、あなたの隣にいる方が苦しんでいるかもしれません。あなたがこのことを知っていることで、隣の方を救うことができるかもしれません。
どうか、当事者意識を持って読んでいただけたら、と思います。
どうか、この情報を多くの方に伝えてください。
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