議廻奇譚⑨ 小池よしかず議員

議廻奇譚、9人目は小池よしかず議員です。
会派:市民民主クラブ
2003年〜3期、2019年再当選
ホームページのヘッダーにも、選挙公報にも

「すべては子どもたちの未来のために!」

と大きく書かれています。

ということは、子育てや子どもの教育・環境などのための政策実現に向けて頑張っているはず!!と期待が膨らみますが、2019年の選挙での再当選後は「給食」に関する発言は残念ながらありませんでした。

しかし、さかのぼること8年前。2013年9月に、学校給食での地産地消についての質問をしていましたので、その質問を抜粋します。


  1. 本市の農業は大規模に実施しているケースが少ない。そのため、大量に流通している農産物と比較すると本市の農産物は割高。地産地消や食育の観点から、多少割高でも地場農産物を(給食に)積極的に使用して行く必要もあると思っている。現在も様々な食材が値上がりして、各学校では苦労して献立を作っていることも承知している。保護者の意見を踏まえて、小学校の給食費(2013年当時4000円)については今後、どのように考えてくのか見解を伺う。
  2. 小規模な農家をつなぐ仕組みづくりというものが必要ではないか。1軒の農家では対応ができなくても、各農家を1カ所に集めることによって、ある程度の量の確保ができるのではないか。本市においてもそのような仕組みを作って、学校給食で積極的に市内産農産物を活用することが必要だと思う。このことについても見解を伺う。
  3. 地場農産物をさらに活用する方策として、他市の取り組みでは月に1回、地域の食材で給食を提供し、そこに生産者の方をゲストティーチャーとして招き、子供たちに農業や食について教育してもらうという事業をやっている都市がある。本市も6月にはやぶさ給食を実施して、好評だったということを聞いている。通年は難しいにしろ、まずは全て地場農産物を使用したイベント給食的なものを提供するというところから始めてみたらどうかと考えるが、この件について見解を伺う。

これに対する市の答弁は以下の通り。


  1. 本市では市内産農産物の使用を推進しているところだが、やや割高な面があること、また、さまざまな食材の値上がりが今後も見込まれることなども考えると、非常に厳しい状況になるものと認識している。今後も物価の動向等を注視してまいりたいと考えている。
    (※給食費は現在は4600円まで値上げされています。)
  2. 学校が必要な市内産農産物を注文できる場所があって、農業従事者はそれぞれ生産した農産物を指定の場所に納品する、そしてその指定場所から各学校に搬送する、こういった仕組みが理想的であり、このような仕組みが構築できないか、引き続き農業関係者との話し合いを進めてまいりたいと考えている。
  3. 6月13日に『はやぶさ給食』を実施、11月20日の市制記念日に学校給食をPRする一環として、市内小学校全校において統一メニューで赤飯、けんちん汁などから成る『相模原大好き給食』を実施したいと考えている。この中で、一部の学校で試行的に市内産の豚肉、里芋、大根、長ねぎなどを使用したけんちん汁を提供することを検討している。今後もこのような取り組みを通して、さらなる市内産農産物の活用の拡充と学校給食のPRに努めてまいりたいと考えている。


このように、地元の食材を子どもたちに食べさせるための取り組みについて積極的に質問や提案をしていた小池議員。この時の質問の答弁で、小学校給食よりも一括購入をしている中学校給食の方が市内産の農産物の使用割合が多いということもわかりました。

 自校方式の小学校の給食→約8%

 デリバリー方式の中学校給食→約17%


同じ年の決算特別委員会文教分科会では、デリバリー給食の喫食率が予測よりも低かったことについても質問・指摘し、

「何で学校給食を実施しなければならないのかという話にさかのぼる議論はしたくない」

とも発言しています。
この発言がどのような思いから出たものなのか、その真意は私たちには分かりません。でも、いつまでも喫食率を基準に良し悪しを判断していたら、いずれは「中学では給食は求められていないのではないか?給食はいらないのではないか?」なんていう話になってしまうこともあるのでは?そんなことがあってはいけません。
小池議員も同じような考えからの、この発言だったならいいな、と思います。もしそうなら(そうでなくても)開始から10年たっても相変わらずな中学校給食の状況を改めて指摘して、より良いものへ変えていくような動きを見せてくれることを期待します。
そして、この発言から8年後の今、庁舎内で開催されている『学校給食あり方検討会』で、その「さかのぼる」話がされています。年度が変わると人事異動があり検討会参加者が変わり、そのたびに学校給食の役割などの説明からやり直す検討会。

公約を見ると、小池議員は市政の無駄を無くすことを強く主張しているように感じます。

事前注文や入金のためのシステム利用料、冷却が必要なためにかかる費用、高い残食率、そしてほとんど進展のない『学校給食あり方検討会』。。。

失礼な言い方ではありますが、デリバリー方式の給食には無駄がいっぱい。

小池議員は、その無駄に気付けば給食の改善にも前向きになってくれるのでは!?と思いました。

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