市民の意見を無視した議員報酬の値上げをキッカケに、次々に不正が暴かれていく痛快さや、不正がバレた時に見せる議員や職員の反応に時には声を出して笑ってしまうのですが、ふと冷静になって映画の舞台となっていた「富山市」から、自分のまち「相模原市」に視点を持ってくると、とても笑えない…という不思議な気持ちになるドキュメンタリーでした。
そして、今回の上映会とセットで企画されていたのが、「相模原市議会をよくする会」の代表をされていた赤倉昭男さんのトーク。
トークでは、その活動の経緯や、2019年に会としての活動を終えてからの相模原市議会や市民についてのお話をしてくださいました。
映画の中では「カラス」を比喩に使って伝えているシーンがあるのですが、「市議会をよくするのは私たち市民の目である」ということが、赤倉さんのトークによりさらに実感することができました。
(余談ですが、帰宅してから「富山市のカラス」について調べてみたところ、富山市長と市民は見ているものが全然違うんだな、と改めて感じました。気になる方は、「富山、カラス、看板」等で検索してみてください)
“市民から見られている緊張感がなければ心は緩み、甘えや驕りを生む。
地方議会への関心を高め、市民生活の向上につなげたい。
この映画がそのきっかけになればと願っています。”
残念ながら「相模原市議会をよくする会」は2019年の選挙後に活動を終えました。
相模原市議会をよくする会と言えば、選挙前に発表される、会報誌 ”The Gallery” での「市議会議員の通信簿」。
市議会議員全ての方の公約と議会での質問を照らし合わせ「通信簿」という形で評価するところまでは私たちには出来ません。
でも、私たちがなんとか週1回のペースを途切れさせることなく更新を続けている「議廻奇譚」は給食に関してだけを取り上げた「ミニ “The Gallery”」になり得る活動かもしれないな、とある意味での自信をいただきました。
赤倉さんは
「行政を変えるには行政を監視する議会を変える必要がある」
と感じ、1999年に会を立ち上げたそうです。議会を監視し、変えることが出来るのは、選挙権を持っている主権者である私たち市民です。
以前から、私たちは市議会傍聴を皆さんに進めてきました。
「はりぼて」と「赤倉さんのトーク」に触れた今、また改めて大きな声で呼びかけたいです。
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