市議会を傍聴してきました ~傍聴のススメ~

※この記事は2019年7月に前ブログに書いた記事の転載です。


相模原市議会 令和元年度6月定例会議の一般質問3日目に、五十嵐議員が中学校給食について質問をするということで、傍聴に行ってきました。 

傍聴とは?

相模原市議会のホームページには以下のように記されています。

市議会や委員会がどのように会議を行っているか、みなさんもその様子を見たり、聴いたりすることができます。これを傍聴といいます。

本会議は、一般に公開されており、どなたでも自由に傍聴することができます。また、委員会及び決算特別委員会各分科会についても、委員長の許可を得て傍聴することができ、平成23年1月からは、全員協議会についても議長の許可を得て傍聴することができるようになりました。

一般質問通告によると、五十嵐議員の質問内容は以下の通り。

中学校給食について

 (1) 学校給食の意義について

 (2) 市長の公約について

 (3) 全員喫食の完全給食について 

今回の定例会議は新しい市長、新しい議員になって初めての議会。投票に当たっては、給食に関して公約に挙げているのは誰かな?などチェックをしていたので、質問をしている時の市長や他の議員の反応なども気になります。 

本村市長は公約で

おいしい給食で子どもたちに幸せを。

中学校給食を見直します。

デリバリー給食は見直し、小学校・中学校間で行う本来の親子方式を検討します。小学校の自校調理はやめず、稼働を増やして、中学校にも温かい給食を提供してまいります。

と言っています。

公民館まつりでは、

「市長選では給食のことを公約に入れている人に投票した」 

という声も聞きました。この公約を掲げた市長がどのような答弁をするのか、全体の雰囲気を感じつつ確認したいと思い、いざ傍聴へ。


市議会本会議場は市役所の2階にあります。

スマホ、携帯電話の電源は切ること、静粛にすること、拍手などもダメ、という簡単なルールを守れば難しくもありません。傍聴者の札と資料をもらって入場。席は自由。真ん中で議長や発言者の真正面から傍聴するもよし、応援している議員さんの後ろを陣取るもよし。

今回の一般質問の期間中、2回傍聴に行きましたが、初めは市長を正面から見ようと真ん中に、2回目は別の理由で端の席を選びました。 

会議はネット中継されていますし、録画でも見られますが、傍聴には傍聴ならではの良さがあります。以下に私が感じる、傍聴の良さを挙げてみます。 

  1. 市議会がどんな場であるか、体感できる。
    議場は、傍聴席から向かって正面に、議長席を中心とした行政側皆さんの席があります。その正面、傍聴席の下に議員の席があります。
    私たち市民(傍聴者)を背に、市民の代表として議員さんたちが行政と向きあっている場。私たちの関係が目に見える形になっている場所、それが本会議場なんだなと感じました。これは本会議場ならではと思います。

  2. 発言者以外の様子が、見える。(行政席編)

    とても便利でありがたいネット中継・録画ですが、録画では発言者しか画面に映りません。
    質問によっては、答弁までになにやら行政側でざわついたり、もたついたりする場面がありますが、画面ではわかりません。そういう様子が見えることは、その事柄に対しての市の状況が垣間見える貴重な機会だと感じました。
    今回の五十嵐議員の質問でも、
    「市長の言葉をきかせてほしい」
    というものがありましたが、なぜか教育局長が回答。
    五十嵐議員がさらに
    「市長の気持ちは市長からしか聞けない」
    と求めてやっと市長の声が聞けましたが、その内容は
    「教育長と同じ気持ち」
    という意味の分からないものでした。(やりとりの詳細は「議廻奇譚①」に書いた通り)
    わけのわからなさは画面からでも伝わりますが、この発言が出るまでの議場での様子、なにやら市長はもごもごしている、隣から何か言われているようだ、、、やっと発言したと思ったら自分の言葉とは思えない、、、。議場での傍聴なら、そんな様子も見ることができます。
    今回、市長自身の?発言が出るまでの過程を見て、
    「あれ?相模原市大丈夫?公約に期待して投票した市長がこの質問に自分の言葉で答えられないってどういうこと?不自由じゃない?ってことは投票したみんなの思いはどうなるの?」
    と疑問でいっぱい。
    これからもしっかりチェックしていこうという気になりました。

  3. 発言者以外の様子が見える。(議員席編)
    私はヤジはまだ聞いたことがないですが、画面では声しかわからないヤジも傍聴に行けば誰が発したものかわかると思います。質問に立っていない議員が、話を聞いている様子を見られるのも現場での傍聴の良い点だと思います。
     🔸関心があるのかメモを取っている議員
     🔸時々近くの議員と何か話をしている様子
     🔸もしかしたら今の質問は聞いてなくて、この後の自分の順番のために準備をしているのかなという様子
     🔸あんまり関心がなさそうな議員
     🔸まさかの寝てるように見える議員
    そんな様子がわかります。これは、ちょっと面白いです。

    「市民は見ているよ」ということをダイレクトに伝えられる機会にもなると思います。


議場での傍聴の良さを挙げましたが、ネット中継や録画でのいい点もあります。 

  1. 発言者の表情が見える
    都合のいい時に見られる、聞き直しができるなどはもちろんですが、発言者の表情がよく見えることが画面での傍聴のいいところだと思います。議場では、各議員が一番初めにする1問目だけは傍聴席に向かった正面の席から行われますが、そのあとは、行政側に向かった席に移動になるので背中しか見えないのです
    (議場にもモニターはありますが、せっかく議場にいるならまわりの様子を見たいので。) 
  2. 黙ってなくていい!
    発言内容によっては、突っ込みを入れたくなる時もありますが、議場では静粛に、、、。その点、ネットで見ていれば、あーだこーだいうこともできます。
    国会パブリックビューイングというのを聞きますが、市議会もパブリックビューイングをして、他の人としゃべりながら見れたら面白いだろうな、いつかやってみたいなと思っています。 


さて、実際の五十嵐議員の質問や答弁についてはほぼ触れませんでしたが、市議会傍聴に興味を持っていただけたでしょうか。

次回定例会議は9月、給食の話題でなくても都合がつけばぜひ一度。


※2021年5月現在、相模原市議会は新型コロナウイルス感染症の拡大防止のため、市議会の傍聴ではなく、議会中継の視聴を推奨しています。

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