給食の方式についてその①では、給食の4つの方式の説明と、設備にかかるコストの面をまとめました。
今回は、調理から喫食までの距離や時間についてを比較します。
まずは4つの方式のおさらい
- 自校方式…学校敷地内に給食室があり、自校の給食を調理します。
- センター方式…共同調理場方式とも呼ばれます。複数の学校の給食を一括で調理し、食缶に入れられて温かいまま各学校へ配送されます。
- 親子方式…調理場を持つ学校が、調理場を持たない近隣の学校の分の給食を調理します。「小さなセンター方式」とも呼ばれます。
- デリバリー方式…業者弁当方式とも呼ばれます。民間業者が民間業者の施設で複数校の給食を調理します。ランチボックス形式でおかずは冷やされて配送されます。弁当併用(選択制)で実施している自治体が多いようです。
この4つの方式における、調理場と学校の距離が近い順(立地条件などにより異なる場合もあります)に並べると
自校方式
⬇️
親子方式
⬇️
センター方式
⬇️
デリバリー方式
となります。
◯自校方式
学校敷地内に給食室があるので、移動時間はゼロです。
◯親子方式
近隣の学校から運ぶため、車で5分程度のところが多いと思われます。
◯センター方式
上溝学校給食センターの場合。上溝センター給食を利用している小学校の中で一番遠い大野台小学校までは、6.8km 18分 だそうです。
移動の間、調理済みの給食は保温(保冷)容器に入れられて運ばれます。温かさや冷たさは保たれているそうです。
◯デリバリー方式
デリバリー方式の場合、一度「冷ます」という作業が入りますので、調理から喫食までの時間は数時間あります。調理完了から食べるまで、長いと3時間ほどと聞いています。配送の間は、ご飯と汁物は保温容器に、おかずは保冷容器に入れられています。
それぞれの業者と担当している学校の中で一番距離があると思われる学校との距離とかかる時間を表にしました。
同じ「給食」と言っても、方式によりこのような違いがあります。
「時間」や「距離」と言う数字で測れるものだけではなく、子どもたちと給食に関わる大人たちとの距離も方式によって違いがあります。
この辺りは、それぞれの方式の残食量にも表れているのではないかと感じています。
方式によるメリットとデメリットの比較は、他の点でもいくつかありますが、それはまた別の記事にしようと思います。
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