私たちは相模原市で中学校給食の改善はどう進んでいるか、今後どう進んでいくかなどを知るために市議会に注目しています。
市議会を見てみると実に様々な問題が取り上げられていて、知らないことが本当にたくさんあるものだと驚いてしまいます。そして、ただ給食のことを考えるのではなく、給食を軸にして色々な視点を組み合わせで問題解決できるのではないかな、という発見もあります。
行財政構造改革プランが出されるような財政の厳しい市の現状から考えると、全員喫食の中学給食はどうも後回しになっているのが現実のようです。これから子どもが減るのに学校給食にお金を使うというのは、市民の理解が得られないという考えもあるようです。
限られた予算の中での難しさは理解しますが、市議会を通して市内の様々な問題を知り色々な方向から見てみると、私たちの求めている「より良い給食」が実現することで、市内での他の問題の解決につながるのではないか?多くの人にとって“より良い相模原”につながる方法がありそうだなあ、と視野が広がっています。
例えば今年の3月定例会議では、布施議員が一般質問で食支援についてとりあげていました。食支援については私たちも関心があったので、この質問を通して状況を知ることができました。
私たちは、小中学校ともに全員喫食の給食になれば、食支援で行き届かない家庭の子どもにも栄養バランスのいい1食が確保できる、まずは全員給食の給食を実現することが市のすべきことではないかと考えています。
教育 ➖「給食」➖ 福祉
給食が、教育の場だけのことではなく福祉サービスにもつながるのです。
また、榎本議員が2019年6月定例会議の一般質問で「まちの力は人の力。その人をつくり上げているものがまさに教育。その教育の根幹をなしているのが食育。これが次世代につながる、まさに必要な投資」と述べていたように、給食はまちづくりにもつながります。
給食 ➖ まちづくり
このように、一つのことに興味を持って市議会を傍聴してみると気づきがたくさんあります。そして気づくことで、気になることも出てきます。
つながりがある問題をどうして一緒に考えられないのかな?ひとつひとつの問題として別々に予算を立てて「お金が足りないからできない」ではないやり方があるんじゃないかな?
ここからが、議員の皆さんに期待したいことです。市の職員さんたちは目の前の膨大な仕事をこなす中で、自分の担当部署のことと他部署の問題をつなげて解決という視点を持つ余裕はないのかもしれません。そこで、市民の声を聞いている議員だからこそ、市民の代表である議員だからこそ「つなぐ」ことをしてほしい。特定の業者とつなぐとかじゃなくてね。そのためにも市民の前にもっと出て発信して、広く声を聞いてほしいのです。
議会を傍聴してツイートしたりブログを書いていても、特定の議員の後援会でもなければ、支持政党というのが特にあるわけでもない私たちにとって、議員の皆さんはなかなか身近な存在とは言い難いのが現実です。特定の党だけに期待しているわけでもありません。議員の皆さん一人一人と、そのつながりに期待しているのです。
数人の議員さんとはツイッター等を通してこちらの思いを伝えたりすることもできていますが、数は多くありません。食支援のことに関しては、布施議員が一般質問のことをツイートしていたので、やり取りをすることができました。こうしてSNSで関われて、思いを伝えられることは大きな一歩、うれしいことです。議員さんには、私たちから見えるところにどんどん出てきてほしいなと思います。
『議廻奇譚』では、相模原市議会で学校給食がどのように扱われてきたかを議員ごとにまとめて発信しています。給食だけではなく市議会ってどんなものかなーとのぞいてみるつもりで読んでもらえたらうれしいです。
過去にも「市議会傍聴のススメ」という記事を書いていますのでどうぞ。
さて、明日から6月議会が始まります。
ポスターには、「あなたはどんな相模原を描く?」とあります。描くのは「あなた」、つまり、市民である私たちです。
インターネットの中継や録画でも見ることができます。私たちの代表である市議会議員がどんな発言をしているのか、覗いてみませんか?
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