大野南公民館仲間カレッジ(成人学級)でお話してきました。

報告がすっかり遅れてしまいましたが、2022年度の大野南公民館の成人学級「仲間カレッジ」に、なんと私たちが講師として呼ばれてしまいました。

公民館の成人学級とは、相模原市成人学級開設要綱によると

成人が家庭、地域及び社会における様々な課題を共同で学習し、心豊かでゆとりある生活と、より良い地域社会づくりを目指すために開設する。

とあります。その目的を果たすために私たちを呼んでいただけるなんて!

「給食はまちづくりだ!」ということを伝える絶好のチャンス!そして、相模原で行われているまちづくりの現状として、今実施されている「学校給食あり方検討委員会」での議論の状況も伝えたい。いやしかし、受講生のみなさんにはまず「学校給食」についての説明も必要……。そして受講生の皆さんには話を聞くだけではなく、これからの相模原の子育て環境を充実させるためにどのような給食が望ましいのかも考えてもらいたい。

お話をいただいたときは、80分も話せるだろうかとちょっと不安だったのですが、実際は時間をオーバーして100分近く話してしまいました。

講座で使った資料はこちら↓

資料を抜粋しながら、当日お話ししたことをこのブログでも伝えたいと思います。


講座のタイトルは「給食でまちづくりを!」としました。

まずは、相模原市の学校給食を語る上で欠かせない「給食どすこい物語」の語りから。

まちづくりに関する講座なのに、いきなりお話を聞かされることに受講生の皆さんも最初は戸惑っているように感じましたが、次第にお話に集中し、聞き入ってくれる様子が感じられました。

「本日の内容」を提示し、給食の歴史、方式や区分についての説明など、給食についての基本的なことの話をしました。クイズも交えて「完全給食」の定義を説明した上で、相模原市は「完全給食実施率100%」であることもお話ししました。

しかし、実際に給食を食べている生徒の数は30%台と非常に低く、給食を食べていない生徒の中には何も食べていない生徒もいる現状を説明。
なぜ、給食を利用しないのか、相模原市が実施したアンケートの結果を提示。
デリバリー方式の給食の問題点のひとつ、注文方法の煩雑さ。
残食率の高さも問題です。
これらの問題点を踏まえた上で、どのような給食が子どもたちにふさわしいのか、給食がただの食事ではなく「食育」という教科のひとつであることをお話ししました。
さて、ではこれから相模原市の中学校給食はどのように進むのか。あり方検討委員会での検討の様子や本村市長の公約とは違う方向に進んでいることを市長会見を交えてお伝えしました。
相模原市で行われた給食室を使った炊き出し訓練や、他市での給食センターの活用事例を伝え、給食調理場が「まちの財産」であることをお話ししました。
全員喫食の給食が実現したとしても、まだ残る数々の課題。
それらの課題を市民みんなで考え解決することで、よりよい給食、よりよいまちづくりに発展すると思うのです。


以上の内容をお話しして、質問タイム。

実は、大野南地区には以前、小学校用の給食センターがありました。そのため、給食センターに隣接していた大野南中学校はセンター給食を実施していた時期があったのです。あのセンターはなぜなくなったのか?なぜ中学校の給食に転用しなかったのか?という質問がありました。

ごめんなさーい、その頃、おそらく私はまだ子どもでしたー!

ということで、なぜセンターを廃止して大野南中はデリバリー給食になったのかなどの経緯は調べてみないとわかりません。

受講生は皆さんすでに子育てを終えた世代にも関わらず、感想として「自校方式を求めたい」などのお言葉もいただくことができ、お話しした内容が伝わったことを実感することができました。

他に「給食を始めるために大相撲を呼んだことなんて全く知らなかった」「とてもいい話だった」など“どすこい給食”についての感想もいただきました。


日頃、SNSで発信をしていても、給食に興味のない方やそもそもSNSをやっていない人には全く伝わりません。今回、成人学級に呼んでいただいたことにより、今まで伝わらずにいた方々にも興味を持って考えてもらえる機会が持てたことをとても嬉しく感じています。

このような機会を設けてくださった、大野南公民館の皆様、成人学級実行委員の皆様、受講生の皆様、ありがとうございました。

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