「ついに相模原の中学校給食も変わる!」
「やったね!」
「相模原市、ありがとう!」
と手放しで喜ぶ気持ちになれない、なんとも言えないモヤモヤを抱えています。 (このモヤモヤについてはまた別の記事でまとめたいと思います。)
「普通の買い物は買う人が使うが、遊具の場合は使う人と買う人は違うことが多く、みんなの話を聞けて、今日はとても貴重な機会になった。」
遊具会社の方はこれまでにも多くの遊具を意見を聞きながら作ってきていると思いますが、「使う人と買う人が違う」ものを作っている人が「使う人」の話を聞けてとても貴重な機会になった、と感じていること。これって、給食ではどうだろう?と思ったのです。
中学校給食に関しては2021年秋に全生徒を対象としたアンケートが行われ、【今の給食について、小学校の給食と比べてどう思いますか。】という設問で「小学校の給食」と「中学校の給食」どちらが良いかが問われました。(結果は79%が「小学校の給食」を選択)
このアンケートで言う「小学校の給食」は単に《全員で食べる温かい給食》のことを指しているように思います。相模原市の小学校は、ほとんどが自校方式の給食を実施しています。学校内にある給食室で作られた給食を食べてきた子どもたちが思う「小学校の給食」と、これから開始する中学校給食の方式を考える大人が思う「小学校の給食」が同じものを思い浮かべているとは思えないのです。
そんなアンケートで「子どもの意見を聞いた」として、方式を先に考えて中間答申を出し、その後で食育について検討していくという相模原市のやり方は、全員アンケートの後、追加で分析調査をすることになった2021年のアンケートと同じ流れになるんじゃないかな、というのも心配です。
そんなわけで、今月のアクションの提案は
現役小学生や、かつて小学生だった子どもたちに「小学校の給食ってどんなか」聞いてみよう。
「温かい」「おいしい」だけじゃなく、「こぼしちゃった」とか「重い」とか。
「給食室を見に行ったことがある」
「給食のおじさんおばさんと話したことがある」
「学校でとれた野菜が給食に出た」
「給食に食材を届けてくれる地元の農家さんが話に来てくれた」
などなど、小学校の時の給食に関わる思い出、体験をたくさん聞いてみたいな、と思います。 (2021年度に相模原市が行った「おいしい給食ってなんだろう?」ワークショップもこういった経験や体験を聞き出す場だったと思います)
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