どうなってるの?!横浜市の中学校給食

8月11日、横浜市に関するニュースが新聞報道されました。

ニュースの表題は、「子どもの医療費無償化」について。

同様の記事が神奈川新聞でも取り上げられていました。

やはりメインの見出しは、子どもの医療費について。

ネットニュースの見出しだけを見ると、医療費のことしか書かれていないと思ってしまいます。しかし、報道の後半はNHKも神奈川新聞も、「中学校給食」について。

NHKでは「デリバリー給食を『拡充』する方針」という表現をしていますが、神奈川新聞にはもう少し具体的に書いてありました。

えぇと……。

「デリバリー方式で100%供給できる体制を構築する。」

え!?なんで!?!?

横浜市は、自校方式も可能な学校が30校くらいあったよね?あの調査はなんのためだったの?

横浜市が生徒と保護者を対象に6月に実施したアンケート結果の公表は12月を予定。その結果を待たずしてこのような報道が出ることに大変驚きました。

しかし、これは横浜市が正式に発表した内容ではない様子。そもそも議会にも通されていません。

ということは、まだ決定を阻止することができるかもしれません。


相模原市は、全生徒、全保護者、全教職員を対象としたアンケート結果を持って「デリバリー給食では食育が不可能」という結論を出し、現在行われている検討委員会でもデリバリー方式以外の方式での検討を進めています。

給食の役割の一つは「食育=教育の一環」です。

その食育ができない方式を「学校給食」として全員に提供することにどれだけの価値があるのでしょうか。

また、全員喫食のデリバリー方式では残食が多く、必要とされる栄養素が摂取できない可能性も高いです。大磯町の件は異物混入で騒ぎになりましたが、残食の多さも大きな問題でした。

デリバリー方式の給食の問題点が数を挙げたらキリがありません。メリットといえば、「開始時にお金がかからない」という点のみな気がします。これも、長期的な試算をすると自校方式よりも高コストという結果が出ている自治体もあります。


これら、デリバリー方式の給食のデメリットは他自治体の例からもたくさん見られているのにも関わらず、これからデリバリー方式で全員喫食を実施するということは、市民が許してはならないことだと思います。

横浜市民の皆さんにはぜひ、横浜市に声を届けてほしいと思います。

横浜市は市民からの意見を、投稿フォーム、メール、手紙で受け付けています。

  • 給食の方式を決めるために、市民の意見をもっと聞いてほしい
  • 以前の調査結果を活かして、自校方式や親子方式が可能な学校はその方式を採用してほしい
  • デリバリー方式の給食では食育は不可能なので反対


等々、皆さんの言葉で伝えていただければと思います。

「市民からの提案」とありますが、居住区の選択肢に「市外」もありましたので、相模原市民の私も意見を届けさせていただきました。

市民の皆さんであれば、市会議員さんに思いを伝えることもできると思います。

「子どもたちにとってふさわしい学校給食」とは何かを、横浜市には考えていただきたいです。その思いを伝える人がいないと考えていただくことができないと思います。署名などではなく、個人でもできることって意外とあります。頑張りましょう。

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