2月27日、大野北公民館とZoomによるハイブリッドで2年ぶりのイベントを無事に終えることができました。ご参加いただいた皆さま、ありがとうございました。
実施内容のご報告をいたします。
会の始まりはまずはアイスブレイクから。
Zoomのリアクション機能とチャット機能を使って簡単な質問に答えていただきました。
(この絵を出すときにドジっ子っぷりを披露したことは参加された方だけのヒミツにしておいてください笑)
そして、以下の順に会を進行しました。
①学校保健課職員さんによる、中学校給食アンケート結果の説明、質疑・応答
②当会作成資料による、「相模原の学校給食のこれまでと現状」「他市の給食方 式変更までの流れ」説明
③フリートーク
①学校保健課職員さんによる中学校給食アンケート結果の説明、質疑・応答
相模原市が2021年9月〜10月に実施した中学校給食アンケートの回答結果について、ホームページに公開されている結果概要をもとに学校保健課の職員さんに説明・解説をしていただきました。
私たちも結果が発表されたときにホームページを見て結果を見ていたのですが、改めて声に出して説明いただいたことで、より内容を深く理解できました。また、職員さんがどの点を問題点と感じ、改善が必要と思っているのかも知ることができました。中でも、概要の15ページ(下画像)、「Q 給食を通して知ったこと、学んだことは何ですか。」という質問に対する回答で「特にない」が最多だったことについては、中学校給食に関わっている職員さん皆さんが何らかの感情を持っている様子が伺えました。
説明後には参加者の皆さんからたくさんの質問をいただき、それに対しても丁寧にご回答いただきました。
【現在の相模原の中学校給食について】
Q.デリバリー給食の種類は選択できるのか?
A.今現在は1種類
Q.デリバリー業者は何社?
A.現在、2社。
Q.現在の喫食率は?
A.令和2年度 36.89% 令和元年度までは40%を超えていたが、コロナの影響なのか、これまでで最低の喫食率になっている
Q.調理から食べるまでの時間は?
A.各学校で配送にかかる時間が違うので、一律では伝えられない。法律上、調理から食べるまでに2時間以内に食べることになっているので、そのくらいの時間までには提供できるようにしている。
Q.今年度容器が変わったが、変える周期は決まっているのか?
A.耐用年数についてはものによりけり。。。容器の担当は別の班なのでわからない。色などの容器の変更をしている。
Q.食事の時間が短すぎることを教育委員会の方で解決できないか。食事の時間は先生にとってもリフレッシュの時間。
A.ワークショップでも時間についての意見は多かった。来年度以降の調査で検討を進めていく。担当が別の課なので連携して改善を図る。
Q.時間の変更は給食の方式変更を待たずにすぐにできること。
A.給食時間の短さはアンケートで明るみになったので、来年度の検討委員会で話していく。
【アンケート結果について】
Q. 食缶とお弁当箱方式「どちらでもいい」という回答が多いのに、他の質問では「小学校給食の方がいい」という回答が多いのはなぜか
A.食缶やお弁当箱と行くことよりも、味なのでは?深く聞いた質問はしていないのでわからない
【今後の進め方について】
Q.温かいデリバリー給食でも喫食率が低い自治体もあるが、リサーチはしているか?
A.詳しい調査は来年度以降やっていく。
Q.令和4年から令和5年の決定の期間はもっと短くできるのでは?前倒しできればしてほしい。
A.現段階ではあくまでも想定の「スケジュールなので、期間の縮小についても今ははっきりは言えない。検討委員会の経過を見ていただく。方式によって対応が変わってくるので、期間も変わる。
Q.今年契約を更新したと聞いたが、契約期間よりも短く契約を終了することはできるのか?
A.どの方式で提供するかによって期間は変わる。給食センターの土地探しに時間がかかることもある。なるべく早く実現できるように市としては考えている。
【意見、要望】
・もうデリバリー給食はやめるべきなのに、なんでもっと声が届かないのか、声が上がらないのか
・牛乳を給食を注文していない生徒にも提供してほしい。
そのほか、あり方検討会で出されているスケジュールについての説明や、来年度新設予定の『学校給食課』についてのことなどもお話していただきました。職員さんがいてくださるのは1時間ほどと聞いていたのですが、30分近く予定時間を超えて、私たちと参加された皆さんからの疑問や要望に耳を傾けてくださいました。挙げられた要望等は持ち帰って検討材料にしてくださるとのことです。
②当会作成資料による、「相模原の学校給食のこれまでと現状」「他市の給食方式変更までの流れ」説明
残り時間が短い中だったので、非常に駆け足の説明になってしまいましたが、相模原市の中学校給食に関する検討のこれまでや、他市の検討期間などを比較できる資料を使い、説明しました。
資料はこちらにアップロードしましたので、ご興味がありましたらご覧ください。(無断転載はお断りいたします。)
③フリートーク
こちらでもたくさんの質問や意思表示をしていただきました。
質問に対しては、私たちが知っている範囲での回答となりましたが、いくつか抜粋してご紹介いたします。
「業者の契約が令和8年度までだからそれまで変わらないのは決まりなのかと思った。そこは動かせないものなのか?」
ワークショップの時に課長に「契約期間が短くなる可能性はある」ということを業者に言わなかったのか聞いたら「言ってません」という回答だった。
先ほどの職員さんの話だと、なるべく早く実施したいとおっしゃっていたので、少し希望は持てると思う。
「現在の小学校の給食室を改装せずに親子方式が可能な学校はあるのか?」
ないと思う。用途地域の問題、敷地の問題等で、現時点で実現可能な学校はないと聞いている。
チャットや発言からもたくさんの問いや学びを得ることができました。こちらもいくつかご紹介します。
- 災害時、避難所になるのでその面も含めて予算が取れたらいいと思う
- 給食室があれば雇用にもつながる
- 子どもたちの今の課題として格差を抜きに考えられない。現在の市民活動における“こども食堂”の取り組みにリスペクトをおくるものの、本来、公的に解決されるべきと考えるとき、給食の可能性を押さえておきたい
皆さんのおかげで、非常に充実した2時間となりました。Zoomは録画をしていたので、本当は公開したいくらいですが、皆さんのお名前等も出てしまうので、公開できないのが残念です。
イベント当日の夜、メンバーで反省会を開きました。(これまたZoomで)
ツイッターやメールで早速感想をいただいていたので、それについて話していく中で、次にやりたいこと、主張したいことも見えてきました。その時にはまた多くの皆さんの声も一緒に届けたいと考えています。
初めてのZoomと会場とのハイブリッド開催。やはり不手際な点、特に音声に関してはお聞き苦しい場面もあったかと思います。私たちの挑戦にお付き合いいただいたことにも感謝いたします。
今回の資料作りにあたり、中学校によりよい給食届け隊@町田の皆さんに大変お世話になりました。ありがとうございました。
そして、日曜日にも関わらずお越しくださった学校保健課のお二人には心からの感謝を申し上げます。市民と市が共に協力し合い、いい給食の実施に向かえるといいな、と思っています。
また企画します。しかし、Zoomの有料契約を継続するほどの資金は持ち合わせていないので、、、申し上げにくいことではありますが、資金的な援助も今後考えなくてはいけないな、とも感じたイベントでした。
ご参加、ご協力くださった皆様、本当にありがとうございました。
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