議廻奇譚、12人目は服部裕明議員です。
アインザッツ!はっとり裕明ブログより
2019年当選 一期目
会派 自由民主党相模原市議団
公約では「子どもたちに安全と感動を!」と子どもたちとありますが、給食についての記載はありませんでした。
『1979(昭和54)年4月、相模原市役所に就職。社会教育、職員研修、国際交流・基地対策、法制・訴訟・公平委員会、公園、行政改革・広域行政、公害対策、総合計画・大都市制度などを担当し、2011(平成23)年4月に企画部長、2013(平成25)年4月に南区長、2017(平成29)年3月定年退職。』
とあり、相模原市の色々な部署を勤め上げられたのが分かります。相模原市の委員会の名簿に南区長として参加の記載もあります。相模原市のこれから取り組むべき課題などをがご存知の立場であると思いますので、具体的に色々な質問や要望をされているのではと思いながら、給食・食・子どもたちで会議録検索(南区長時代含む)してみましたが、相模原市の子どもたちの食に関わるものはありませんでした。
さらに検索を広範囲に広げてみると、学校関連では、通学路交通安全プログラムと学校の安全対策について、市立小中学校の吹奏楽部、音楽教員についての発言がみられました。
通学路についての発言でお住まいの地域に近い清新小近辺の例や、もっとも力を注いでいる医療少年院跡地については、議会での発言やブログでは4回にわたって上げていました。
地域の方との対話で興味を持った事から議会での発言などに繋がっていると思われます。
小学校に音楽専門の教員を増やすことを要望している服部議員。確かに、専門の先生がいた方が豊かな教育につながると思いますので、これには賛同します。
しかし、増やすのは音楽の教員だけでいいのでしょうか?
図工や家庭科、書道など…教えることに苦労されてる先生は意外と多いと思います。そして最近ではタブレットPCの導入等で今までになかった仕事も増え、#教師のバトン というタグが盛り上がるほど、教員の働く環境改善が叫ばれています。増やすなら、音楽に限らず教員全体を増やしてもらいたいです。
そして、どうしても先生によって差が出てしまうのが「食育」。担任の先生の育った食環境の影響が大きく出ているそうです。
専門の教員=栄養教諭が小学校にも中学校にもいたとしたら…全ての教科につながる「食育」が充実し、学びが豊かなものになるのではないでしょうか。
直接、給食についての発言はなかったものの、考え方として給食にも結びつくのでは?と思うものがありましたので取り上げてみます。
◆服部裕明議員
中学校では32校に吹奏楽部があるが、中には部員の少ない学校もあって、そういう学校には、ひょっとしたら程度のいい楽器が眠っているのではないか。同様に、中学、高校で部活をやめてしまって、御家庭に眠っている楽器も多いと思われる。先週、三須議員の質問にシェアリングエコノミーがあったが、その取組の一環として、学校間で楽器を融通し合う、市民から借用する、あるいは楽器を寄附していただくなどして、よりよい環境を整えてあげられないものか、見解を伺う。
◎教育長
現在、全ての学校間で備品等をリユースする仕組みなどがあり、楽器についても、余剰がある学校から不足している学校へ移管することができるほか、貸借が行われている。また、市民から楽器の寄附等の申出をいただいた際には、学校と連携し、その受入れに当たっている。広く市民から寄附を受けるなどの取組については、実施している他市の事例などを調査研究してまいりたい。
シェアリングエコノミーの考え方は、学校給食にも応用できると思います。
相模原市は子どもが減っていることなどを理由に給食室を減らして小学校同士の親子方式を実施する案を出したことがありますが、子どもが減って給食室に余剰ができたのであれば、その余剰分で中学校の分も作ることが可能になるのではないでしょうか。
余ってるものを足りないところへ回し、必要なものをシェアする考え方で、困っている人を減らしていく。持続可能なまちづくりになると思います。
また、寄付についても触れています。
中村議員は「プレゼント給食」を提案していましたが(中村議員の議廻奇譚で取り上げました)、相模原市は楽器の寄付なども受け付けているそうです。服部議員もご勇退後は中村議員の言うところの「寄付し放題」です。ぜひ、相模原市の音楽教育のためにお力添えをお願いしたいですね。
服部議員は、長く市役所でご活躍されていましたので、公共の平等な利益についてはよくご存知かと思います。まずはみんなが平等に食べられる給食についてより興味を持っていただきたいです。
給食とは離れるので、完全な余談ではあるのですが、議会での気になる発言がありましたので、取り上げさせていただきます。
こちらは上記のシェアリングエコノミーの質問の直前の発言です。
◆服部裕明議員
学校の楽器、特に金管楽器は、あちこちぶつけたのを修理できていなくて、ベコベコ。吹奏楽部で使用する楽器は高価なため、なかなか個人レベルで購入することは難しく、学校の楽器だと思うと、扱いもぞんざいになりがち。修理も含めて、公費で十分に手当できているのか伺う。
◎教育長
教育委員会では課外活動助成金を交付しており、各校の委員会において交付額を各部活動の生徒数等の実情に応じて配分している。各部活動では、個人が所有する物品を除き、助成金を活用し、用具の購入や修理等を行っており、吹奏楽部においても、楽器の購入や修理の際の一助となっているものと認識している。
私自身も相模原市内の中学校の吹奏楽部員でしたし、娘も吹奏楽部でしたので、この件については一言言わせてください。
吹奏楽部の貸し出し用の楽器は確かに状態は良くないです。あちこちへこんでいたり、接続部の動きが悪かったり…。
それは、長年多くの生徒に使われてきたからです。私が在学中に買ってもらったやつだよね?って楽器を娘の部活発表会で見つけた時は驚きました。「自分の楽器じゃないからぞんざいに扱う」なんてことはしていません。一体、何を根拠にそのような発言をしているのでしょうか。
後輩たちにも気持ちよく使い続けてもらうため、できうる限りの手入れを中学生たちはしています。それは、音楽を愛しているからでしょう。同じ音楽を愛する服部議員がそのように思っていると知ったら中学生は何を感じるでしょうか。
また、メンテナンス費については、娘の部活の場合、楽器を借りている部員だけがメンテナンス料として部費とは別に支払っていました。公費では賄えていないことを教育委員会はどの程度把握しているのかも疑問を持ちました。
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