川崎市給食センター視察に関する質問の回答(前編)

相模原市議会の市民文教委員の皆さんが、川崎市の学校給食センターの視察に行ったことを受けて、私たちは委員の皆さんに質問状をお届けしました。

これに対して、6名の議員さんから回答をいただくことができました。(委員は10人) 

※2月2日に3名の方から回答をいただきましたので、合計9名になりました。

議員の皆さんが何を感じ、どうすべきと考えているのか、多くの方に知っていただくために、回答の要約を公開します。

※会派でまとめた回答をくださった方もいるため、回答人数と回答数は一致していません。

※私たちが重要と感じたところに太字等の加工をしています。


Q1 10月27日の川崎市中学校給食センター視察の率直な感想をお聞かせください

  •  可能な限り市内産や県内産の食材を使用し、地産地消を行っており、美味しさと健康面にも配慮がされている。「健康給食」を安定供給することを目的に衛生管理が徹底されていることに感銘を受けた。
  • 学校の様子が見られなかったのは残念だった。
  • 温かい給食は保護者の満足度が高い。
  • 先生達も導入前は不安があったものの、始めてみると効果を実感していること、反対意見がなかったことなどを委員全員で共有できて良かった。
  • PFIによるセンター方式での喫食率が8割水準と高い比率で驚いた。本市はじめ、他都市のデリバリーランチ方式に比べ、一定の改善になっている部分もあると思った。
  • 中長期の課題もあると思うが、「教育的な配慮がされた安全な給食を提供したい」との目的に早期に近づける一方策ではあるかもしれないと感じた。
  • 最新の設備および公民連携事業の概要等の説明を受け、大変参考となった。
  • 川崎市で、これだけ給食に施設整備が行われ、全市での温かい給食提供を実現していることには驚かされた。実現できた秘訣を確認したところ、市長の公約として掲げられ、客観的にも市民に支持を得ていた取り組みは市を挙げて取り組むしかない、との趣旨の話を聞いた。
  • 先進的な取り組みで、市議会でも積極的に議論をしてくべき。


Q2 どのような目的で視察に行きましたか?

  • 他市の先進事例を調査および研究するため。
  • 市民文教委員会の視察目的に沿って。
  • 温かい給食を中学校で実現している自治体の事例を知り、メリットや課題を知るため。
  • 主にセンター方式を採用している川崎市の中学校給食の実態や、PFI方式を取り入れての課題や問題点等、実施するにあたっての具体的な内容、また実施しての反応や声をお伺いするため。
  • 相模原市の給食には課題が数多くあり、庁内でも膠着状況になっていることから。
  • 意欲的な取組をしている他市の状況を見て、担当者の話を聞き、本市の中学校給食の在り方についての議論に資するため。


Q3 視察に行く前と後で、中学校給食に対する印象は変わりましたか?また、変わった場合、どのように変わりましたか?

  • 本市の中学校給食のあり方という視点でも、センター方式は選択肢の一つであると改めて感じた。
  • 全校一斉自校調理方式の中学校給食は様々な課題があり、現時点では、短期的実現は困難だと思われる。本市の現在のデリバリー方式は、短期間一気に全校実施できる方式として導入された。今後より良い給食の在り方を一歩一歩目指し実現するという見地も大事だと思った。
  • 温かく美味しい給食を提供してあげたい、という意味からは印象的に変化はありません。
  • センター方式を中心とした温かい給食の提供を実現するにも、全市一斉の提供開始は難しいと考え、また今でもそう思っているが、川崎市では、「地域によって給食に差が出てはいけない」「全ての生徒に温かい給食を提供する」をモットーに、それを本当に実現していた。そのことによる課題や問題もでていたが、地域で格差を生じない、どの子どもたちも等しく、美味しくて栄養ある給食を食べられる環境を作る、という基本を守ることの大切さを改めて感じ、やらなければならないことは出来るのだ、という当たり前のことを再認識させられる心境の変化があった。
  • 安全で良質な給食を食し、相模原市にも導入の検討が必要。
  • あらためて、求められていること、必要であることを実感しました。


Q4 相模原市の中学校給食は現在、主に選択制デリバリー方式で実施されていますが、この方式についてどう思いますか?

 問題はない……5人

 改善が必要……3人

 どちらとも言えない……1人


Q5 Q4の回答の理由を教えてください

【問題はない】

  • 選択式デリバリー方式も給食の提供方式のひとつであり、一定程度の利用がされているため。
  • 喫食率の向上に向けては、引き続き取り組んだ方が良いと思います。
  • デリバリー方式が内在する限界

【改善が必要】

  • 汁物がつくようになりましたが、抜本的な改善にはなりえず、喫食率の向上には寄与していないので。 みんなで同じものを食べること、温かい状態で食べること、配膳等で授業とは違うコミュニケーションが深まる、食育、などの観点からデリバリーでは実現できないことがあると思う。
  • 喫食率の向上を本市のデリバリー方式の課題と教育委員会も理解しているところだが、その改善が見られないため。 

【どちらとも言えない】

  • 「問題はない」とは言えないが、「改善が必要」と言った場合、具体的にどうして行くかが大切、と考えている。具体的には、当時(デリバリー 給食導入時)の相模原市として時間的にも現実的な選択をしてのデリバリー給食だったと考えるが、それが最終解ではないので今後についてどうすれば良いかの議論を早急に詰めて行かなければならないと考えている。また、その議論をしていないことが問題と考える。


 前編はここまで。

 後編に質問6〜10を掲載しています。

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