議廻奇譚⑤ 榎本揚助議員

議廻奇譚、5人目はえのもと揚助議員です。
写真 公式ホームページより
2019年当選 1期目
無所属

ピンクのポスターが目立つ榎本議員。元神奈川県議会議長(えのもと与助)、衆議院議員・亀井静香秘書、「維新政治塾」 を経て平成27年神奈川県議会議員選挙初出馬、平成31年4月に市議会議員選挙初当選を果たしました。

榎本議員といえば「市長と議員のボーナスカット」「為政者が身を切る」という発言が多い印象がありますが、公約を見ると「子ども、教育関連」を最優先と考えているようです。


そんな榎本議員は、当選直後の2019年6月定例会議の一般質問で中学給食について触れています。
市長の公約への思いを議会の場で改めてしっかり確認、共有したいという熱い思いが感じられる一般質問でした。


◆榎本揚助議員
それでは、1問目の「つくる。幸せ色あふれる相模原」政策集2019について、お伺いいたします。
 本村市長、政治にとって、市民から最も求められていることは何でしょうか。私は、約束を守ること、言ったことをしっかり実行に移すこと、すなわち、実行力だと思っています。その意味で、市長は、この政策をもって、市民の皆さんから投票してもらって、今、その席に座っていらっしゃると思います。就任と同時に、市民の皆さんとの約束をすぐに実現されました。市民に開かれた新しい対話の場をつくります、市長室の扉をなくし、誰にでも開かれた市長室とします、これを直ちに実行されました。だからこそ、市民の皆さんの期待も、信頼も、いまだに高いんだと思います。支持率も非常に高い、私はそう実感しています。
 ただ、市長の約束はこれだけではありません。市立高校の設置も掲げました。また、敬老パスの導入も掲げました。さらには、習熟度別の授業も開始する、そして、中学校の給食を見直す、これらの政策も市民の皆さんとの約束であります。何としてもこの約束を守る、市民と市長とをつないでいるこの政策を実現していくという決意を、まず市民の皆さんにお聞かせいただきたいと思います。

◎本村賢太郎市長 榎本議員の御質問にお答えします。
 政策の実現に向けた決意についてでございます。4月の統一地方選挙時に私が掲げた政策の内容につきましては、6月定例会議冒頭にお示ししました所信表明に反映したところでございます。今後、所信表明に掲げた政策を着実に推進できるよう、次期総合計画の基本計画や実施計画、また、予算等に適切に反映させ、市民の皆様との対話を大切にしながら、真摯に、誠心誠意、取り組んでまいります。

◆榎本揚助議員 所信表明に、この政策の部分も盛り込んだという答弁だったと思いますが、市民の皆さんの民意が詰まっている政策だということを忘れないでいただきたいと改めて思います。そして、この政策の中でも、例えば、“おいしい給食で子供たちに幸せを、中学校給食を見直します”という点、私も非常に必要な政策だと思います。私は、まちの力は人の力だと思うんです。そして、その人をつくり上げているものがまさに教育である。その教育の根幹をなしているのが食育である、私はそう思っています。これが次世代につながる、まさに必要な投資だと思いますし、ぜひとも政策を市民の皆さんに約束したとおり守り抜くという今の決意を持続させていただきたいと思います。

 榎本議員が質問の元とした政策集には「おいしい給食で子どもたちに幸せを。中学校給食を見直します」とあります。初めてこの政策を見た時、私たちは「市長の言ってる本来の親子方式ってなんだ?」と、市長の給食への理解と本気度に不安があったのですが、所信表明で改めて思いが聞けたこと、榎本議員が念押しをしたことはよかったです。

 5月28日の所信表明演説で、市長は給食について以下のように述べています。

「子供たちが笑顔で健やかに育つためには、学びの場である学校の環境を整えることが重要です。老朽化した小中学校の改修やエアコンの設置に加え、学校給食の地産地消を進めるとともに、子供たちに喜んで食べてもらえる給食を提供するための手法についても、早急に検討を進めてまいります。」


 本村市長就任後のこの2年、相模原市では台風被災、コロナ禍、A&A問題、議員のパワハラ問題などが次々と問題が起こり、役所や議会が本来すべき仕事ができているのかと心配になります。
 市長が「早急に検討を進める」と言った給食についても進んでいない、議会でも優先度が下がっている印象ですが、榎本議員には改めて中学校給食の改善が進むような働きを期待したいです。

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